私は2002年10月に株式投資をはじめてからずっと運用を継続しています。

そして2019年に念願だった2億円の株式資産を達成しました。

2002年から現在に至るまで、私は株式投資に関してどのように考え、運用して今に至るのか、成功事例・失敗事例も含めて何日かに分けて書いていこうと思います。

2018年に「株式投資で2億円弱の資産にいたるまでの戦歴」というシリーズで書き記した記事を大幅に拡充したものになります。


私は学生時代に投資教育を一度も受けたことはありません。

また、私の両親も株式投資などの運用は行っていませんでしたし、購読している新聞も朝日新聞でしたので、金融・経済に関しては全く興味を持つことなく子ども時代から学生時代を過ごしてきました。

小学生時代に友人宅に遊びに行った際に、友人の母親が電話口で株式投資の注文を行っていたことは覚えていますが、株式投資との接点はそれくらいです。

余談ですが、私が小学生に、もらったお年玉や小遣いを郵便貯金していたのですが、当時は年間6%もの利息が付いていました。

1999年に大学を卒業後、一般企業に新卒入社して営業配属されたのですが、その後もしばらくは株式投資とは接点がありませんでした。

1999年から2000年にかけてITバブルと呼ばれる景気拡大期があったのですが、そのバブルが崩壊した2000年末から2002年にかけて、日本国内は「デフレ不況」などと呼ばれる不況局面に陥り、日本の株式市場は大きく下落します。

テレビや新聞では連日のように、日経平均株価はバブル後最安値を更新したと報道していました。

私はその報道を見て

「日本株が最安値なのであれば、いま株式投資をすれば素人でも儲かるのではないか?」

と、株式投資に興味を持ちました。

私は営業職をしていましたが、60歳の定年まで仕事を続けられる自信もなく、サラリーマンをずっと続けることも嫌だったため、即座に株式投資をはじめたくなりました。

私は当時実家から会社勤めをしていて、学生時代の収入も合わせるとそれなりの預金が貯まっていました。

2002年当時はまだ結婚前だったのですが、近い将来の結婚を見据えていた現在の妻に株式投資をはじめたいと相談。

妻からは
「株式投資は無くなっても大丈夫な余裕資金の範囲で」
「100万円くらいまでにしたほうがいい」
と、条件付きで許可をもらいました。

その後、私は証券口座を開設し、2002年10月に株式投資をスタートします。

当時開設した証券会社はリテラ・クレア証券とEトレード証券(現SBI証券)です。

リテラ・クレア証券は当時ミニ株(通常の株式の10分の1にして販売してくれる)サービスを手掛けていたのが口座開設理由です。

当時の日本株は1単元(株式購入のための最小単位)が50万円以上の銘柄がざらにありまして、投資元本100万円では手を出せない銘柄も多かったため、ミニ株を活用することにしました。

最初に買った銘柄は自身にとって身近なゲーム関連銘柄や外食産業中心で、スクウェア(現スクウェア・エニックス・ホールディングス)やナムコ(現バンダイナムコホールディングス)、サイザリヤなどが初期の投資対象でした。

また、なぜこの銘柄を見つけたのかきっかけは忘れてしまいましたが、持ち帰り弁当を手掛けるプレナスもミニ株で購入しています。

この時に購入したサイゼリヤですが、株式購入直後に、ハンバーグ(ミートボールだったかも)に異物が入っていて、食事客が吐き出したというような報道が出て株価が急落してしまいます。

最初は1,400円あたりだった株価が最終的には900円くらいまで下落してしまいました。

私は買付単価を下げるために、株価が下がるたびにサイゼリヤ株の買い増しを進め、投資元本の100万円では足りなくなり、妻には内緒で投資元本を当初の100万円から積み増ししていきます。

最終的には250万まで投資元本が膨らんでしまいました。

私がサイゼリヤに悪戦苦闘している間にも日本の株式市場は下落を続けていたのですが、2003年5月にりそな銀行に対して公的資金が注入されたことで、日経平均株価は大底を形成して、そこから反発に転じます。

サイゼリヤの株式もそこから株価が戻り始め、買い増しを続けて雪だるま式に膨らんだ含み損もある程度減ったところで、なんとかサイゼリヤ株は損切りすることが出来ました。

こうして私の株式投資は最初、失敗からスタートとなりました。

(次回に続く)

「割安成長株で2億円」への戦歴(1)
「割安成長株で2億円」への戦歴(2)
「割安成長株で2億円」への戦歴(3)
「割安成長株で2億円」への戦歴(4)
「割安成長株で2億円」への戦歴(5)
「割安成長株で2億円」への戦歴(6)
「割安成長株で2億円」への戦歴(7)
「割安成長株で2億円」への戦歴(8)

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この度私の書籍が出版されました。

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