私は割安成長株に投資しており、割安度合いを見る尺度としてPERを利用することが多いのですが、低PER銘柄には低PERなりの理由があります。

大きく分けると、
1つ目は「本当に見つかっていない」ケース
2つ目は「低PERに見えるだけ」のケース
3つ目は「低PERで当然と見られている」ケース
この3種類です。

それぞれ具体例を挙げると、以下のようになります。

1つ目は「本当に見つかっていない」ケース。

・知名度が低く、投資家に見つかっていない
・業種そのものが人気化しにくい
・流動性が低く、大きな資金が入りにくい

2つ目は「低PERに見えるだけ」のケース。

・一時的な特別利益で利益が膨らんでいる
・過去の欠損金により法人税負担が軽い
・景気敏感株で、利益のピークだと思われている
・減益リスクがすでに織り込まれている

3つ目は「低PERで当然と見られている」ケースです。

・成長性が乏しいと見られている
・事業に構造的な衰退リスクがある
・大口顧客への依存度が高い
・株主還元が弱い
・親子上場や支配株主の存在
・不祥事やガバナンス不安がある
・業績予想の信頼性が低い

PERが低い理由を、単に投資家に人気がない、まだ知られていないだけだと感覚的に捉えて、成長性が高ければいずれ評価されるだろうと考えていると、足元をすくわれる可能性があります。

特別利益で利益が膨らんでいたり、法人税負担が一時的に軽くなっている銘柄は、税負担が通常通りかかった場合の利益や、本来の事業からもたらされる利益でPERを見たほうがよいと思います。

また、景気敏感株で需要が旺盛な時期に最高益を更新しているような銘柄については、過去の景気サイクルでどの程度利益を減らしたことがあるのかを見ておく必要があります。

とはいえ、上記の理由に当てはまる銘柄であっても、高い成長性があれば、中長期投資ではそれらの懸念を打ち返せるという考え方もできます。

そういう意味では、低PERという数字だけを見るのではなく、売上高や営業利益がコンスタントに成長している銘柄を選んでいくことが重要だと思います。


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