先日、クラシル(299A)に投資を開始しました。

同社はIPOしてからまだそれほど時間が経っていませんが、上場時にチェックした際は、料理レシピ動画サービスの「クラシル」を提供している会社という印象で、サービスとしての勢いは感じたものの、クックパッドの凋落のイメージもあり、競争が激しい領域ということで、そこまで大きな成長イメージは湧きませんでした。

ただ、最近になってあらためて同社の事業や業績を確認したところ、同社が展開している購買事業「レシチャレ」に成長可能性を感じ、投資を判断しました。

レシチャレは、利用者が対象商品を購入し、レシートを送信することでポイント還元を受けられるサービスです。

利用者側から見ると、日々の買い物の中で自然にポイ活ができます。

特別な行動をしなくても、スーパーやドラッグストアなどで普段通りに買い物をして、そのレシートを活用することでポイントが得られるというのは、無理のない形で長続きしやすいサービスだと思います。

一方で、小売店やメーカー側から見ても魅力があります。

従来の販促施策は、広告を出したとしても、それが実際の購買にどの程度つながったのかが見えづらい面があります。
その点、レシチャレはレシートを通じて実際の購買データと結びつけることができるため、販促費に対する効果を可視化しやすい仕組みになっています。

メーカーにとっても、単に広告を見てもらうだけではなく、実際に商品を買ってもらうところまでつなげられる販促施策ですので、費用対効果の高い取り組みになりやすいのではないかと思います。
また、レシートという非常にアナログなものと、AIによる読み取り・判定を組み合わせている点も面白いところです。

2027年3月期の業績予想に関しては、レシチャレへの先行投資により、利益成長がやや圧縮されている面があります。

レシチャレの利用者を拡大していくうえでは、メーカーだけでなく、スーパーマーケットなどの開拓も必要になります。
その際に、最初から相手先にすべての費用負担を求めるのではなく、クラシル側が先行的に販促費を持ち出し、成功事例を作りにいくことは、事業拡大のために必要な投資だと思います。

スーパー側にとっても、レシチャレによって来店や購買が増えるという実績が見えれば、継続的に導入する理由が生まれます。

短期的には利益を圧迫する先行投資であっても、そこで成功事例を積み上げることができれば、将来的にはストック収益につながる絵が描けます。
さらに、先行してスーパーやメーカーとの関係を築くことで、同業他社の参入を防ぐ障壁にもなり得ます。

そうした点を踏まえて、今回の決算が嫌気されて大きく売られたタイミングをチャンスととらえ、投資を実行することにしました。


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