有名な大企業は投資先として安心感があります。
ただし、有名企業であるほど、多くの投資家やアナリストに分析されており、現在の企業価値に加えて、知名度や人気の分まで株価に織り込まれやすいと思います。
一方で、小型株や地味な事業を手掛ける会社は、業績が伸びていても、まだ市場から十分に注目されていないことがあります。
これまでは、そうした銘柄を先回りして見つけることが、個人投資家の優位性のひとつだったと思います。
ただ、今後はこの優位性も変わってくるかもしれません。
AIの活用が進めば、中小型株も含めて、過去の業績や決算数値に表れている「良い銘柄」は、これまで以上に効率よく発見されるようになります。
売上や利益の成長率、利益率、財務内容、PERなどの数値情報から割安成長株を探すことは、AIが得意とする分野です。
そうなると、これまで見過ごされていた中小型株も、数値面で明らかに良い会社であれば、株価に織り込まれていく可能性があります。
では、AI時代に個人投資家の優位性はどこに残るのかと考えたときに、私は、数字や文字だけでは分からない部分にこそ、人間の余地が残ると思っています。
AIは過去の業績から良い銘柄を探すのは得意ですが、未来の業績は世界の情勢や経営者の力量に左右されます。
将来の世界情勢の分析はAIにも我々個人にも読みきれませんが、経営者の力量や才能に関しては個人投資家のほうがAIとくらべて嗅覚が鋭いかもしれません。
・社長がどの点を強調しているか。
・どの程度自信を持っているか。
・説明に具体性や誠実さがあるか。
・この社長ならやってくれそうだと思えるか。
こうした部分は、数字に置き換えづらい情報です。
決算短信や決算説明資料で数字を確認したうえで、社長説明の動画やIR動画も見ておくことで、数字だけでは分からない経営者の考え方や会社の雰囲気をつかめることがあります。
アナリストも、すべての上場企業をカバレッジできているわけではありません。
特に中小型株や地味な事業の会社では、まだ市場で十分に評価されていない伸びしろが残っているかもしれません。
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