なぜ赤字成長企業は初心者には難しいのか?
売上が急成長している一方で、まだ大きな赤字を出している企業があります。
こうした企業は、売上が損益分岐点を超えれば黒字化し、株価も大きく上昇するだろうと期待されて先回り買いされることがあります。
ただし、初心者が投資対象にするには難易度が高いと思います。
売上の成長が、事業そのものの強さではなく、多額の広告宣伝費や販促費によって作られているケースがあるからです。
新規会員を獲得するため、あるいは既存会員の解約を上回るために多額の費用をかけている場合、その投資を止めた途端に売上成長が鈍化する可能性があります。
そうなると、それまでの成長イメージは、広告宣伝費で作られた張りぼてだったということにもなりかねません。
また、赤字が続けば企業の手元資金は減っていきます。
中長期で見れば企業価値を毀損し、株価も下落が続く可能性がありますし、資金調達のために増資を行えば、1株あたりの株主価値が大きく薄まるリスクもあります。
赤字企業はIR資料などで、赤字縮小の方針や黒字化へのロードマップを示すことがあります。
もちろん本当に実現可能な計画もありますが、株価を維持するためのポジショントークに近いかもしれませんので、初心者がその見極めをするのは、かなり難しいと思います。
一方で、毎期きちんと利益を出している企業であれば、保有している間にも利益の積み上がりがあります。
配当や自社株買いなど、株主還元につながる可能性もあります。
大きなリターンを狙うあまり、無理に赤字企業へ投資する必要はないと思いますし、もし赤字企業を投資対象にするにしても、足元は赤字でも今期中に黒字化のめどが立っている銘柄くらいに絞っておいたほうが無難です。
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