賃上げは、消費にはプラスに働く一方で、企業にとっては人件費の増加要因となります。

人件費が増える以上、企業はその原資をどこかで確保しなければなりません。

具体的には、値上げによって単価を引き上げる、販売数量を増やす、AIの活用で既存業務を自動化して外注費や残業代を削減する、あるいは退職による自然減を新規採用で補わず、人員を抑制するといった対応が考えられます。

投資先を見るうえでは、その会社が賃上げの原資をどのように確保しながら、利益成長を続けられるのかを見極める必要があると思っています。

単に「賃上げで消費が増えるからプラス」と見るだけでは不十分で、企業側にとってはコスト増である点を踏まえないと、売上は伸びても思いのほか利益が伸びずにがっかりするかもしれません。

私自身はいまも会社員として働きながら株式投資をしていますので、自社内でどの程度AIによる業務置き換えが進んでいるのか、どの業務は置き換えやすく、どの業務はまだ難しいのかという肌感覚があります。

投資先のAI活用による生産性向上について考える際には、こうした会社員としての実感も活かしていきたいと思います。


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